令和元年度 岩国市医療センター医師会病院 病院指標

整形外科では、股関節近位骨折により手術が必要な患者さんや、脊椎疾患の手術が必要な患者を多く受け入れております。これらの症例の多くは術後早期に地域包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟といった、専従の療法士が配置されている、より充実したリハビリを受けることが出来る病棟へ転棟し在宅復帰に向けてリハビリを行っている。また、股関節近位部骨折の地域連携パスを運用しており、他院の回復期リハビリテーション病棟等に転院となる場合もあります。関節リウマチに対する生物学的製剤治療も積極的に行っている。

内科で最も多いのが誤嚥性肺炎で、在宅や施設入所中、療養病棟入院中等、紹介元は多岐にわたります。また、透析施設を備えており、慢性腎不全患者の受入を積極的に行っている。内科系のサブアキュート入院は地域包括ケア病棟で積極的に行っており、ＤＰＣ病棟では比較的重傷な患者を受入れている。また、必要に応じて地域包括ケア病棟へ転棟し在宅復帰に向けたリハビリを行っている。

整形外科では、大腿骨折に対する骨折観血手観血的手術が79例で第１位、股関節の人工骨頭挿入術が３5例で第3位、前腕骨折に対する骨折観血的手術が47例で第2位となっている。いずれも骨粗鬆症のある高齢者の転倒によるものが多くを占めている。また、股関節近位部の骨折に関しては、地域連携パスに基づき、当院の地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟に転棟となったり、他院へ転院してリハビリを受けられている。また、脊椎椎間板ヘルニアに対する椎間板摘出術が35例で第4位となっており、脊椎疾患に対する手術を多く行っていることが特徴となっている。