放射線部



岩国市医療センター医師会病院
一般撮影 代表的な検査


 胸部撮影
胸部X線撮影は肩の高さから横隔膜までの胸全体の写真撮影を行います。主に肺や心臓・左右の肺の間にある縦隔などの情報を得るための検査です。
撮影する場合は立位(立つ)・座位(座る)・背臥位(寝る)などがありますが、目的や患者様の状態に応じて使い分けられています。
基本的に最大吸気(息を大きく吸った状態)にて行います。これは肺を大きくし肺の中の病気を見逃さないようにするためです。(肺が縮まっている場合、小さな病変が見えにくくなるからです。)
検査時間は脱衣などの時間にもよりますが数分間、撮影時間に関しては息を止めている時間だけなので数秒間となります。


この検査では主に肺炎・心臓の大きさや、肺癌などの病気の発見に有用とされています。


 腹部撮影
腹部X線撮影は横隔膜から骨盤下縁までのお腹全体の写真撮影を行います。主に空気や臓器の形などの情報を得るための検査です。
撮影する場合は立位(立つ)・座位(座る)・背臥位(寝る)・側臥位(横向きに寝る)などがありますが、目的や患者様の状態に応じて使い分けられています。
呼吸は最大呼気(息をはき出した状態)にて行います。これはお腹全体を大きくして見やすくするためです。
検査時間も胸部X線撮影と同様に短時間にて行います。
この検査では主に胆石・尿管結石・その他石灰化病変や、イレウス・穿孔などの病気の発見に有用とされています。


 骨撮影
骨撮影は頭から足の先までの部位と目的に応じた体位で撮影を行います。
骨折や脱臼、変形、腫瘍といったさまざまな骨の状態を観察するための検査です。
より詳しく検査するために、同じ部位を多方向から数回撮影することもあります。また患側と健側を比較するために撮影する時もあります。
撮影時は、何回か体位を変換することがありますので撮影技師の指示にご協力ください。また、“動かないで下さい”と言うのは、X線写真がボケてしまうのを防ぐ為です。



 IVP(静脈性腎盂造影法)
IVP(静脈性腎盂造影法)は、腎臓から尿管および膀胱までの造影剤を用いた検査です。

患者様に検査台に仰臥位で寝ていただき、造影剤を腕の静脈から急速注入し、注入直後、5分後、10分後、15分後というように時間をおってX線撮影します。
この検査では主に尿管結石・尿路狭窄・腎盂腫瘍・水腎症・膀胱腫瘍などの病気の発見に有用とされています。


 骨塩定量
骨塩定量検査は、両手の間にアルミニウム階段を置き、手のX線写真を撮影し、そのアルミニウム階段と手の骨の陰影濃度を比較することによって、骨密度を測定でき、骨粗鬆症の診断に役立っています。
骨密度を測定することは、骨折などの危険性を予知し予防するうえでたいへん重要なことです。
骨粗鬆症に合併する骨折は、「寝たきり老人」の原因疾患として知られています。したがってこの検査は、骨粗鬆症による骨折の危険性を早く知り、予防・治療することが可能であり快適な老後を送るうえで有用です。
当院では、一泊ドック(オプション)や各科外来等で検査を行うことができますので主治医へご相談ください。








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