放射線部



岩国市医療センター医師会病院
DR検査 代表的な検査
 上部消化管X線検査(食道・胃・十二指腸)
口から造影剤であるバリウムを飲み、食道から胃・十二指腸までの上部消化管を透視すると同時に撮影して、臓器の形の変化や異常を診断する検査です。
この検査では食道炎・食道潰瘍・食道がん・胃炎・胃潰瘍・胃がん・胃ポリープ・十二指腸潰瘍・膵頭部の異常などの上部消化管の病気の発見に有用とされています。
バリウムを飲む際に、発泡剤という胃を膨らませるためのお薬を飲んでいただきます。ゲップが出そうになりますが、極力我慢してください。また、体位変換を何度も行いきついと思いますが、胃の壁にバリウムをまんべんなく塗り付ける必要があるので協力してください。




 下部消化管X線検査(大腸)
大腸を調べる造影検査です。
肛門から挿入した管を通して大腸に造影剤のバリウムと空気を注入します。体位を変えてバリウムを大腸のすみずみまでゆきわたらせてから透視観察を行いながら、合わせて撮影します。
この検査では大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎・大腸がん・クローン病・大腸結核・虚血性大腸炎・大腸狭窄などの病気の発見に有用とされています。











 DIC
胆管や胆のうを調べる造影検査です。
造影剤を点滴より注入し、それが胆のうおよび胆管に満たされてから撮影します。検査時間は約1時間ですが、個人差により造影剤が胆管まで満たされる時間は異なりますので2時間程度かかる場合もあります。
また、DIC撮影後にCT検査を行う場合もあります。
この検査では、総胆管結石症・胆管狭窄症・胆嚢がん・胆のう結石症・胆のうポリープ・胆のうがんなどの胆道系の病気の発見に有用とされています。









 ERCP
内視鏡の管を十二指腸乳頭部(膵臓や胆管の入り口)まで進め、カテーテルを胆管・膵管に挿入して造影剤を注入し撮影します。
この検査では慢性膵炎・膵のう胞症・膵腫瘍などの膵疾患や総胆管結石症・胆管狭窄症・胆管がん・胆のう結石症・胆のうポリープ・胆のうがんなどの胆道疾患の発見に有用とされています。













 PTGBD
胆のうは肝臓で分泌される胆汁を蓄積する臓器です。
カロリーの高い食事によって胆のう内にできた結石が出口で詰まり、胆汁が排出されなくなることがあります。その結果、胆のうが風船のように膨らみ胆のう炎になる可能性があります。この場合、体表面から胆のう内にチューブを入れ、胆のう内にたまった胆汁を体外に排出させ、治療を行います。
このチューブを入れたのちに造影剤を用いて左図のような撮影をし、確認をします。










 ミエログラフィ
脊髄腔造影(ミエログラフィ)は、腰椎(まれに頚椎)の背中側から針を刺し、くも膜下腔に造影剤を注入します。そして、体位変換や台を起こしたり倒したりして造影剤を目的部位に移動させX線透視で観察しながら撮影する検査です。
脊髄本体やそこから枝分かれして出ている神経の枝や髄液の交通を評価できます。また、この検査後にCT撮影を行うことによってより詳しく脊柱管内の病態を把握することができます。
一般的には、検査終了後は頭部を30度程度上げた状態で8時間程度安静にしていただきます。(頭部にあまり造影剤が流れないようにする為と、穿刺部から髄液が漏れるのを防ぐためです)



 ブロック
痛みやしびれの原因となっている神経根を特定し、さらにその神経根を薬を用いてブロックする方法です。
背部から局部に麻酔をして専用の針を刺し、脊髄からでる神経根を透視中に造影剤を用いて位置確認します。その後、その神経根に薬を注入し症状を取り除きます。
















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