放射線部



岩国市医療センター医師会病院
DSA検査 代表的な検査
 腹部血管撮影
 頭部血管撮影
 心臓ペースメーカー埋め込み


 腹部血管撮影
施行時は放射線科医師が清潔な状態で行います。
まずは全体の血管像を撮影し、その後選択的に細い血管にカテーテルを入れ目的部分を撮影します。そのため太い血管から細い血管、そして腫瘍も同様に細部まで観察できます。
撮影時は呼吸を止めて撮影します。呼気(息をはき出した状態)にて約10〜20秒間の息止めを行います。呼吸停止は検査上最も重要となります。検査時間は内容により異なりますが、約1〜3時間かかります。
検査中は動かないように気をつけてください。カテーテルによる血管損傷や、体動によって目的の血管の描出ができなくなる可能性があります。
検査・治療内容として、動脈塞栓術(TAE)、リザーバー留置術、ステント留置術、手術に必要な血管の位置関係の確認といったものがあります。
検査後は、脚の付け根(鼠径部)の動脈止血のため10分前後穿刺部分を押さえます。またそれ以降でも数時間の安静が必要となります。


 治療前               動脈塞栓術(TAE)後
    






 頭部血管撮影
頭部血管撮影は鎖骨レベルから頭頂部までの血管を検査します。頭蓋内の血管は左右に分かれており、それぞれの血管(動脈・毛細血管・静脈)を撮影します。撮影する血管は正面、側面、斜位と多方向撮影をし病変の形状や位置確認ができます。
検査中は動かないように気をつけてください。カテーテルによる血管損傷や、体動によって目的の血管が描出できなくなる可能性があります。
検査内容としては脳動脈瘤や血管狭窄、脳出血、脳腫瘍、動静脈奇形の鑑別や脳梗塞の治療等が行われます。
また撮影中に機械を回転させることで、目的血管を立体的に捉え3D画像を作成することもできます。


             左内頚動脈画像(正面)        左内頚動脈画像(側面)
    






 心臓ペースメーカー埋め込み
当院、循環器内科医が施行しております。
ペースメーカーは電気回路と電池が内臓された楕円形状の本体と、細長い導線から構成されています。
本体より電気刺激が導線を介して心臓に伝わり、心拍動のリズムが作られています。
ペースメーカー適応疾患は、主に洞不全症候群や房室ブロックが一般的です。
なお、ペースメーカーを埋め込んだ患者様は、MRI検査は禁忌です。








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